技術職っていいですね。
美容業界の年に一度の大きな見本市に行ってきました。
4月に開催予定だった東京ビッグサイトでの同イベントはコロナで中止となりましたが、関西はなんとか開催できたようです。
毎度常連のブースもいくつか欠席されていましたし、規模も内容もかなり縮小された感がありました。
コロナの影響を別にしても、私個人の感覚ではありますがこの3〜4年で祭典自体の見応えが無くなってきたように感じています。
以前は一日中会場で過ごしても足りない位でしたが、最近はサッと見てすぐ帰るようになっていました。
初めて訪れたのは10年程前ですが、当時はもっと活気があり、体験出来るコーナーもたくさんあり、フェイシャルやヘッドマッサージなどをあちこちで受けて勉強させて貰った記憶があります。
あれもすごい、これもすごいとワクワクしましたし、そこで見聞きした目新しい美容情報をサロンでお客様にお伝えしたりもしていました。
それが随分と退屈に感じるようになってきたのは自分が慣れてしまった…だけではないと思うのです。
経済の落ち込みもありますが、もう奇抜さやSNS拡散力ばかりを狙う製品には皆疲れてきたのではないでしょうか。
美容界も踏ん張りどころかもしれません。
そんな中
ひとつだけぐっと心掴まれたのが、新井唯夫さんのショーでした( ఠ‿ఠ )!
美容師界ではものすごく!!!有名で、数店舗の美容室オーナーであり、人気講師であり、アップスタイルの神様の様な方です。
私が美容師をしている頃、新井さんの講習は当時の自分にはとても高額で申し込めなかったので、著書を買って穴が開くほど眺めてアップの練習してしていましたね。
ルーズさと洗練が見事に共存する新井さんのアップスタイル
ショーでは2スタイルのデモとトークでした。
何が凄かったかって、スタイルもカッコイイのですが、新井さんの手の動きがすごいのです。
無駄な動きがなく、スッスッと手が動く度にみるみるフォルムが生み出されていく様に釘付けになりました。
ああ、技術職ってホントにいいなぁ、素晴らしいなあって、あらためて思えたことがとても嬉しかったです。